私が大学に入るまで住んでいた所は、コンビニも無いような田舎町でした。
学校にはプールがあったものの、子どもたちにとって夏休みに泳ぐ場所と言えば川です。
プールだと長い時間居ると飽きてしまいますが、川は流れがあって泳ぐだけでもスリリングで楽しかったですし、河原でお弁当を食べたりスイカ割りをしたり、石で生け簀を作って捕まえた小魚を放したりと、次々とやりたい事が出てきました。
遊んでも遊んでも遊び足りず、毎日のように川に向かったものです。
皆でお金を出し合い、暗くなるまで待って花火をしたこともありました。
山間を流れているだけあって、私が泳いでいたのは流れが速く水深も深い川でした。
しかし、向こう岸まで泳ぎ切ってこそその川で「泳いだ」と言えるとされ、危険をかえりみずある程度の年齢になれば向こう岸を目指しました。
その次の段階として向こう岸にある大岩から川にジャンプするというチャレンジもあるのですが、これだけは怖くて私はできないままでした。
今では水難事故の怖さを知ってしまっているので、向こう岸に行くことすらできないでしょう。
毎年夏に帰省すると川でかつての私と同じように遊んでいる子どもたちを見かけますが、少しヒヤヒヤしながら見守っています。
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