大学時代の貴重な夏の思い出

junko2012-02

私は大学時代を京都で過ごしました。もう30数年も前の事です。
京都の夏は、祇園祭で始まり、五山の送り火で終わると言われています。
この祇園祭の山鉾巡行に引手として参加した経験があるのです。
祇園祭を維持する鉾町は当時から住民の減少が著しく、山鉾巡行の引手を確保する事ができず、京都の大学生のアルバイトに頼っていたのです。
学生アルバイトを募集する際にも、それぞれの山や鉾によって、毎年決まった大学に依頼するのが恒例となっていました。
中には、ある大学の体育会系のクラブに依頼する事が通例で、そのクラブにとっては誇れる伝統になっている事例もありました。
伝統行事に参加し、しかもアルバイト料を頂けるため、人気があり、中々希望しても引手になるのは難しい事でした。しかし、運良く3回生の時にある鉾の引手になる事ができました。
山笠をかぶり、白地に鉾の名前が染められたハッピをまとい、白いパンツに地下足袋姿で鉾町から出発し、四条通へと向かいました。
焼けつくような京都の夏の日差しの中、観光客でぎっしりと埋め尽くされた四条通を進む晴れがましさは、一引手であっても強烈な思い出として心に刻まれました。
毎年、テレビで祇園祭の宵山や山鉾巡行の模様が報道されるたびに思い出す、強烈で貴重な経験の夏の思い出です。”

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